アーモンド/ヴァーバの政治文化論

 一昨日、みくCに書いたことを、後日チョット調べたことを踏まえ、取捨選択してこちらにもアップップ。(´・ω・`)スマソ




 ある人からの情報提供。



 ある試験に、次のような選択肢があったそうな。



 その前に問題文が必要ですね…。

 特定を避けて(といっても、大体絞れるでしょうが)、



 「アーモンドとヴァーバの政治文化の類型に関する」択一の問題としておきましょう。



 それで、選択肢に、

 「未文化型とは…という内容のものであって、アフリカの部族社会が該当する。」

 とあったそうな。




 某大手予備校の問題集の解説によると、

 彼ら2人の共著『現代市民の政治文化―五ヵ国における政治的態度と民主主義 (1974年) (現代政治理論叢書〈3〉)』からの出題であって、

 五カ国というのは、アメリカ・イギリス・旧西ドイツ・イタリア・メキシコで、

 彼らのその本によれば、未分化型に最も近い方は、メキシコだと。

 だから、上の「…の部分」が誤りであるが(この点は明らか。)、

 そのほかに、 「アフリカの部族社会が該当する」とする点も誤りだと。



 しかし、ウィキペディア「政治文化」

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BF%E6%B2%BB%E6%96%87%E5%8C%96
 によれば、

 「例えばアフリカの部族社会における政治文化はこれに近い。」
 となっている…。(´・ω・`)



 さて、「どちらの解説が正しいか?」



 いや、もちろん、「…」の部分が間違いだから、「この選択肢は正しい」と言えるわけではなく、

 その点が誤りだから、そこで、検討を止めてもいいのだけれど…。



 で、「どちらの解説が正しいか?」というのは、若干フォローがいる。



 というのは、



 仮に、両解説が参照する『現代市民の政治文化』には、「未文化型の例は、メキシコ」しか書いてなくても、

 当然に、問題集の解説が正しく、ウィキペディアの解説が、間違い、ということにはならない。

 というのは、この著書、副題が示すとおり、「五カ国における政治的態度と民主主義」

 という限定であるから、「アフリカの部族社会」まで、言及がなくても、問題ない。

 言及がなくても、「別の文献」で彼らが述べているかもしれないから…。

 「別の文献」で述べていたら、『現代市民の政治文化』に限定した、問題集の解説がダウトということになる。

 この著書で「アフリカの部族社会」まで書かれていても、その後、説を修正していたら…(´・ω・`)



 まあ、そういうわけで、まずは、『現代市民の政治文化』の邦訳を、ざっと見て、

 それから…。

 少なくとも、その手の教科書で、そこまで書いてないだろうからなあ…(勝手な推測。



 と、たくさん調べなければならないといけないのだろうなあと、悲壮な思いで、

 後日、『現代市民の政治文化』をぱらぱらっとめくってみると…、

 「未文化型に近いのは、メキシコである」っぽく書いてある箇所もあったし、

 「アフリカ部族社会は未文化型にあてはまる」みたいなことが書かれている箇所もあったではないか…。(´・ω・`)



 ということで、「この著書のみ」を根拠に、「アフリカ部族社会ではなく、メキシコが未文化型の例だ」っぽく書いてある問題集の解説は誤っていたわけですね。

 どういう方が作成されたか知りませんけれど…。



 「ぱらぱらっと踊って めくって読んでみただけ」であって、読破したわけではないので、興味のある方はきちんと確認したほうがいいですが…(^^;。



 まあ、そういうわけで、1つの問題集の解説のみに依拠していると、まずいことがあるようですね♪

 私も、早く、大学に入って、授業出ずに、受験勉強して……何度も天下りしてたくさんお金稼いぢゃうぞ〜♪*1

*1:もっと試験勉強が得意な人は、きちんと授業出ます…。