公式問題集の「情報の古さ」

 前回の日記を書いたことで、書こうとしていたことをいくつか思い出しますた。

 そのひとつということで、若干の社会貢献を…(^^;。




 ぢょしこーせーとしては、この試験に合格できれば、自慢できるかな?

 

法学検定試験問題集4級〈2009年〉

法学検定試験問題集4級〈2009年〉




(1)検察審査会

 この問題集のP.61の解説に次の記述がある。

 検察官(検事正)は検察審査会による「起訴相当」や「不起訴不当」の議決を「参考にし、公訴を提起すべきものと思料するときは、起訴の手続きをしなければならない」(検審41条)というだけであって、……その機能は中途半端なものにすぎないとの批判もある。

 「だけであって」?

 改正前の情報なのでは?
 この点は、5月22日の日記で書きましたが、今はそれにとどまらないわけで…(^^;。

 これについては、「今年施行」だから仕方のないことなのかもしれない…。



(2)「仮出獄

 この問題集のP.45の解説、P.273の問題・解説に「仮出獄」という言葉がある。

 かつては「仮出獄」と呼ばれたが、刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律施行後は、各法令の用語も「仮出獄」から「仮釈放」に改められた。

 引用元:“仮釈放 - Wikipediaの「狭義の仮釈放」”

 というわけで、これも改正前の情報を基にしたものなのでは…。



(3)刑事収容施設法

 この問題集のP.264の解説の最後に次の文章がある。

 なお、2005(平成17)年5月18日に成立した「刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律」は、受刑者処遇等に関する従来の「監獄法」の規定が改正されたもので、未決拘禁者と死刑確定者については、「監獄法」が「刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律」と改称され、適用される。

 これも、wikipediaで確認。

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%91%E4%BA%8B%E5%8F%8E%E5%AE%B9%E6%96%BD%E8%A8%AD%E5%8F%8A%E3%81%B3%E8%A2%AB%E5%8F%8E%E5%AE%B9%E8%80%85%E7%AD%89%E3%81%AE%E5%87%A6%E9%81%87%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%B3%95%E5%BE%8B
 というわけで、「刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律」という部分は「刑事施設ニ於ケル刑事被告人ノ収容等ニ関スル法律」だし、今は、「刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律」(刑事収容施設法)の適用を受けているんでは?



 ほかにも誤植があるけれど、【毎年改訂している】はずの「公式問題集」の情報が、何年か前で止まっているっぽい…。

 法学検定委員会が編者ということだからといって誰が作成しているのかは知らないけれど、この【ていたらく】。

 以上、wikipediaを参考にしたレベルでのエントリーですた…。(´・ω・`)



 ちなみに、「本書は2008年10月1日現在施行している法律を基準にしている。」(ivページ)そうです…(^^;(20:37追記)