4月11日分の記事から

 昨日の最初のエントリーは、やはり失敗というか、いろいろな方が来られたようです(^^;。
 アクセス数を増やすのだったら、リョウシツナ教科書を紹介したエントリーでしょうか(笑)*1




1.団体生命保険訴訟

 <団体生命保険訴訟>遺族側の敗訴確定 最高裁判決

 企業が自社を受取人にして全従業員に生命保険をかける「団体生命保険」を巡り、遺族が保険金引き渡しを求めた2件の訴訟の判決が11日、最高裁第3小法廷(藤田宙靖(ときやす)裁判長)であった。判決は、6000万円を超える保険金を受け取りつつ、遺族に1000万円前後しか払わなかった被告企業の対応を「福祉厚生の拡充という制度の趣旨を逸脱している」と批判する一方、「遺族に保険金を引き渡さないことが違法とは言えない」と述べ、遺族側の請求を全面的に棄却した。
 原告は「住友軽金属工業」(東京都港区)名古屋製造所に勤務し、在職中に亡くなった4人の男性の遺族。同社や保険会社に保険金引渡しなどを求めていた。
 ▽住友軽金属の話 公正かつ妥当な判決で、当社の主張が認められたと理解している。
毎日新聞) - 4月11日16時31分更新

 私が紹介する必要はない気がしますが・・・(^^;。まだ、判決文はアップされていません。 4月12日追記:12日付で“こちら”にアップされています。新しいHPにもPDF文書でアップされていますが(^^;。



2.鉄道の安全対策

 JR西の安全対策、運転士の6割余「成果ない」

 JR福知山線脱線事故から25日で1年になるのを前に、読売新聞はJR西日本の運転士350人を対象に、同社が進めてきた安全対策についてアンケートを行った。

 179人の回答者のうち、6割余りが社の安全への取り組みは事故後も「変わらない」とする一方、自身の取り組みは6割超が「改善した」と回答。一人一人の安全意識は高まっているものの、それが組織全体の改善につながっていると実感できていない現状が浮き彫りとなった。

 アンケートは、同社の四つの主要労組を通して行ったが、最大労組・JR西労組は「組織の合意が得られない」と応じず、同労組を除く3労組の179人から回答を得た。

 安全に対する社の取り組みは、目に見える形で成果が上がっていないなどとして、事故後も「あまり変わらない」が115人と64%を占めた。「やや前進」は39人、「大きく前進」は1人。自身の安全への意識や取り組みは、65%の116人が「前進・改善」と答え、会社と自身への評価に大きな隔たりがあった。
(読売新聞) - 4月11日10時33分更新

 これに関連して、

 JR西、過密労働深刻に 9割「乗務中に眠気」

 運転士の九割が乗務中に眠気を催し、一割は実際に眠った経験もある-という深刻な実態が、JR西日本の運転士六十三人を対象に、大阪市の淀川勤労者厚生協会社会医学研究所(西淀病院内)が実施した調査で分かった。同研究所は「背景に睡眠時間の短さなどがあり、(睡眠時間を削るような)過密労働を見直すべき」と提言している。(浅野広明)

 調査によると、一カ月間に眠気を感じたことがある人は90%で、うち22%は「ほぼ毎日感じる」と答えた。眠気の程度では「一瞬こっくりした」「しばらく眠った」など実際に眠ったケースが計12%に達し、「ブレーキ操作が遅れた」「信号確認が抜けた」との証言も複数あった。

 特に、深夜まで乗務してから駅の宿泊所で仮眠し、翌朝再び乗務する「明け」勤務では、平均睡眠時間が四時間五十分しかなく、87%が「睡眠不足を感じる」と回答。尼崎JR脱線事故を起こした運転士も「明け」勤務だったことが分かっており、同研究所の重田博正・主任研究員(56)は「居眠りをしていた可能性もある」とみる。

 JR西では二〇〇三年、山陽新幹線岡山駅で、運転士の居眠りが原因で列車が手前で停止したほか、今年三月にも社員を添乗指導していた運転士の居眠りが発覚。また、土佐くろしお鉄道宿毛駅高知県)で昨年三月、特急列車が駅舎に衝突した死傷事故でも、運転士が居眠りしていた可能性が指摘されている。

 重田主任は「睡眠時無呼吸症候群(SAS)などの睡眠障害ばかりが注目されるが、日常的な眠気に悩む運転士は多い。JRは眠気を“事故の芽”ととらえ、最低六時間以上の睡眠を確保させるべき」としている。

 調査は、昨年十一-十二月の一カ月間、国鉄労働組合所属の運転士に行った。

*1:現在、はてぶで757ユーザー。