Yahoo!ニュースの本日付の記事から




 「共働き」職員の給料2割削減…日田市が条例案

 大分県日田市の大石昭忠市長は7日、夫婦や親子がいずれも市職員で、同居している場合、それぞれの給料を2年間、2割削減する条例案を、27日開会予定の市議会定例会に提案すると発表した。厳しい財政事情を解消する一環と説明しているが、組合側は「差別的だ」と猛反発している。提案されれば論議を呼びそうだ。

 全市職員738人のうち、対象は33組(いずれも夫婦)で、年間5225万円の経費削減となる。市は今年1月下旬、市職員労組に自発的な2割返上を提案した。しかし、組合側は「憲法などが保障した法の下の平等に違反する」と反発、文書で受け入れ拒否を回答した。このため、市は2年間限定の条例案を提案、議会に判断を委ねることにした。

 市職労の羽野武男委員長は「結婚差別にもつながりかねず、議論の余地はない。改正案が可決されれば、無効確認、損害賠償など法的措置も考えていきたい」と話している。

 市は、市長ら特別職給与4・8%削減の条例改正案を3月議会に提案予定で、一般職員の給料も人事院勧告に基づき、5%の削減を求め、職員組合と交渉中。

 日田市は昨年3月、中津江村など周辺5町村と合併した。人口は約7万4000人。

 総務省は「給与は職務と責任に応ずるものでなければならず、条例案内容によっては地方公務員法に照らして問題になりうるので、同法の趣旨に基づいて十分に検討する必要がある」(公務員部)としている。
(読売新聞) - 2月7日13時46分更新

 大分県日田市の人事行政の運営等の状況(PDFファイル)は、こちら


 教研集会の会場使用訴訟、広島県教組の勝訴確定

 広島県呉市立中学校を県教育研究集会(教研集会)の会場として使用することを市教育委員会が認めなかったのは違法として、県教職員組合が同市に300万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審判決が7日、最高裁第3小法廷であった。

 浜田邦夫裁判長は、「使用を拒んだのは、社会通念に照らして著しく妥当性を欠いている」と述べ、50万円の賠償を命じた1、2審判決を支持して、市側の上告を棄却した。県教組側の勝訴が確定した。

 判決によると、県教組は1999年9月、同年11月に予定していた教研集会の会場として、市立中学校の使用を市教委に申し入れた。しかし、市教委が10月になって使用を許可しない回答をしたため、会場は開催直前に市福祉会館などへ変更され、県教組は追加の出費を余儀なくされた。
(読売新聞) - 2月7日12時54分更新

 まだ、判決文はアップされていませんね。

 23:45追記:3時間ほど前に、判決文がアップされていたようです(^^;。


 佐賀県プルサーマル同意 九電玄海原発「安全性は確保」

 九州電力玄海原発3号機(佐賀県玄海町)で計画しているプルサーマルについて、佐賀県古川康知事は七日、「安全性は確保される」とする見解を公表した。玄海町は近く計画に同意するとみられ、県もその後、容認する見通しだ。
 九電は平成二十二年度までの実施を目標にしている。焦点となっていた地元自治体の事前了解が確実になったことで、国の核燃料サイクル政策の要となっている同計画が国内初の実施へ向け動きだすことになる。
 見解で県は、国の安全審査を「厳正かつ慎重に行われた」と評価。制御棒の効きが悪くなることや燃料の安全性、テロの可能性など八項目の論点について「賛否双方の主張を検討した結果、国や電力事業者の主張の方がより理解でき納得できた」(古川知事)とした。  玄海原発プルサーマル計画は、九電が十六年五月に国に許可申請し、佐賀県玄海町には安全協定に基づき事前了解を求めた。国は安全審査を経て昨年九月に許可を出す一方、県は公開討論会を開くなどして計画の必要性や安全性を議論、是非を検討していた。
     ◇
【用語解説】プルサーマル計画
 原発の使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを、ウランとの混合酸化物(MOX)燃料に加工し、通常の原発軽水炉)で再び燃やす計画。核燃料サイクルの中核だった高速増殖炉の実用化が原型炉もんじゅの事故で大幅に遅れる中、プルトニウム利用の中心施策となっている。電力業界は平成22年度末までに16−18基の原発で実施する目標を掲げ、国は九州電力玄海原発3号機での実施を昨年9月に許可、四国電力伊方原発でも審査が進んでいる。
産経新聞) - 2月7日16時4分更新

 記事としては一番詳しかったみたいなので、この記事を引用しました。


 宝塚市長近く聴取 高級車見返りに便宜? 神戸地検

 兵庫県宝塚市の渡部完市長(47)が、パチンコ店経営会社社長との間で不明朗な金の貸し借りを行っていた問題に絡み、渡部市長が別のパチンコ業者の男性(42)から高級乗用車を受け取っていたことが七日、分かった。神戸地検特別刑事部は出店に関する便宜を図った見返りの疑いもあるとみて、すでに収賄容疑で渡部市長を週内にも立件する方針を固めており、近く事情聴取に踏み切る。
 パチンコ業者は昨年十一月、売上金約六千二百万円を脱税した法人税法違反容疑で神戸地検に逮捕、起訴されている。
 渡部市長は、個人名義の口座に、大阪市北区のパチンコ店経営会社「クリエイト」社長、福田宰治容疑者(49)=電磁的公正証書原本不実記録などの疑いで逮捕=から「貸付金返済名目」で約三百万円を受け取っていたことを認めているが、借用書もないなど不自然な点があった。
 福田容疑者とパチンコ業者は知人で、福田容疑者はパチンコ業者の所有する高級外国車を福田容疑者名義に虚偽登録したとして今年一月に逮捕されている。関係者によると、パチンコ業者は渡部市長と旧知の福田容疑者を通じて知り合ったとみられる。
 この日朝、渡部市長はパチンコ業者らとの関係を否定、「自分に一切やましいことはない」と述べた。個人口座に福田容疑者から現金が振り込まれていたことについては、これまでの会見で「金を貸し、返してもらっただけ」と釈明していた。
 渡部市長は、平成三年四月、兵庫県議に初当選。三期十二年務めたあと同市長選に立候補。十五年四月から現職。
産経新聞) - 2月7日16時3分更新

 あの最高裁判決のときの市長さんではなかったのですね。

 22:32追記:逮捕されたそうです。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060207-00000314-yom-soci
 2月9日17:50追記:“ひいたんのBlog!”の2月8日のエントリー“宝塚市パチンコ店規制条例事件の末路”に、「略史」が掲載されています。

 2月10日追記:朝日新聞2月8日関西版の記事“宝塚市長汚職 「パチンコ過疎」業者らには「魅力的な地」”